今回はXIOMから発売していますジキル&ハイドV52.5をレビューしたいと思います。
このラバーはジキル&ハイドシリーズ一作目のラバーとして発売されたラバーで硬度52.5度のスポンジを使用したドイツ製テンションラバーになります。ジキル&ハイドといえば粘着テンションラバーであるHシリーズが人気ですがV52.5はどんなラバーなのか分からない方も多いかと思います。
硬度52.5度ということでかなり硬めのラバーですがどのような特徴のあるラバーなのか?今回はXIOMのジキル&ハイドH52.5を詳しくレビューしたいと思います。
ジキル&ハイドシリーズについて
始めにジキル&ハイドシリーズについて軽く紹介したいと思います。
2023年時点で6種類のラインナップが発売されており
- ジキル&ハイド H52.5
- ジキル&ハイド V52.5
- ジキル&ハイド Z52.5
- ジキル&ハイド X50
- ジキル&ハイド X47.5
- ジキル&ハイド V47.5
上記6種類のラインナップが発売されています。X、H、V、Zなどアルファベットが色々ついていますがざっくり説明しますと
- Hは粘着テンション
- Vはスピード+スピン
- Xはスピード重視
- Zはトップ選手向け
といったような感じです。どのシリーズも基本的には硬めのスポンジですので使用する選手層としては中級者以上の選手層に向けて作られたラバーかなと思います。今回紹介するV52.5はスピード重視のラバーにあたります。
ラバー情報
- ジキル&ハイド V52.5
- ドイツ製テンションラバー
- ラバー色:赤、黒
- スポンジ厚:1.9、2.1
- スポンジ硬度:52.5度
- 価格:定価7700円(税込)
超特級の引っかかりの中に潜む高反発力
XIOM公式HPより引用
ボールを最高のパワーで引っかけて猛烈な回転を作りたい――そんなプレーヤーの願いをいとも簡単に実現してくれるスピンモンスター。ボールとの接触時間が長いから、どんな状況でも確実な回転をかけることが可能。しかも、スピードを出したい時には自在に出せる。超回転と不意打ちの速球。
ラバーの特徴を簡単に紹介しますとスピード+球持ちを重視したラバーになります。
一般的にスピードを重視しますと回転量や球持ちが悪くなってしまいますがV52.5は回転とスピードのバランスを両立を図ったラバーになります。
スポンジ硬度は52.5度かなりハードなスポンジを使用しています。これだけ見ますとハードヒッター向けのラバーなのかと思ってしまいますが中級者クラスの選手でも扱いやすくなっています。
スポンジ厚は1.9と2.1のみ、価格は定価7700円と安くはない価格です。ただ最近は一万円越えのラバーも珍しくはないので高いとまではいえない価格帯のラバーです。
シート、スポンジ
まずはシートから見ていきましょう。シートはドイツ製テンションということもあってしっかりテンションがかかっており引っ掛かりもよさそうなシートになっています。
シートの感じはオメガシリーズに似たような感じになっています。スポンジもXIOMらしくブラックスポンジで気泡も粗めのスポンジ形状になっています。
ラバーを横から見ますとこんな感じです。
粒は低めで太い粒の形状になっており回転系のラバーの多いシート形状をしています。スピード+スピンというコンセプトのラバーですがシート形状だけみますと回転系を思わせる形状になっています。
ラバー重量
今回は2.1㎜での測定になります。カット前のラバーの重量が74gでした。
今回は157×150のラケットに貼り付けています。カット後のラバーの切れ端を測定致しました。22gでしたので74-22=52ということでジキル&ハイドV52.5のラバー重量は2.1㎜で52gという結果でした。
スポンジ硬度が52.5度ということだけあって重量も重いラバーになっています。ここからは実際に打ってみた感想をお伝えしたいと思います。