今回はバタフライから発売されているテナジー05とテナジー05ハードの違いについて詳しく解説したいと思います。
テナジー05といえば発売から10年以上経つにも関わらず未だトップ選手から中級者クラスの幅広い選手層に支持されているラバーです。
そんなテナジー05のスポンジを硬くして更に上級者向けにしたラバーがテナジー05ハード。発売当初はあまり使用者が少なかったですが今や全日本王者の戸上選手や海外のトップ選手も多く使用するラバーになりました。
そんな2枚のラバーですがスポンジ硬度が違う以外にどんな違いがあるのか?今回はそんなテナジー05と05ハードの違いについて詳しく解説したいと思います。
2枚のスペック比較
テナジー05 | テナジー05ハード | |
スポンジ硬度 | 36度 | 43度 |
スポンジ厚 | トクアツ、アツ、中 | アツ、トクアツ |
重量 | 45g | 50g |
価格 | 9790円 | 9790円 |
重量はシェークハンド(157×150)のラケットに貼った場合、トクアツで計算
2つのラバーを比較するとざっとこんな感じです。大きく違うのは前述した通りスポンジ硬度とラバー重量が違います。まずスポンジ硬度はテナジー05が36度なのに対してテナジー05ハードは43度となっています。この硬度はバタフライ基準なのでドイツ基準で表しますとテナジー05が46度でテナジー05ハードは53度となります。
ですのでテナジー05ハードは硬度50度超えとかなり硬めのラバーになっています。ちなみにスポンジ硬度についての詳しい記事は下記を参考にしてみて下さい。
そして2つ目はラバー重量です。一般的なシェークハンドラケット(157×150)に貼った場合テナジー05は45g程度ですがテナジー05ハードは50gと5gの差があります。
仮に両面に貼ったと仮定した場合10gの差が出てしまいますのでラケットを軽くしたいと考えている選手にとってはこの差は大きいと思います。
価格は2枚ともオープンプライスとなっていますが同じテナジーシリーズということもありそこまで価格に差はないです。
ここまではスペックでの違いを説明しましたがここからは実際に打った中でやりやすかった、やりにくかった技術などを紹介したいと思います。
2枚の性能比較
テナジー05 | テナジー05ハード | |
ドライブ(回転量) | ◎ | ◎ |
ドライブ(スピード) | 〇 | ◎ |
ドライブ(安定感) | ◎ | 〇 |
台上処理 | ◎ | 〇 |
サービス、レシーブ | ◎ | ◎ |
ブロック、カウンター | 〇 | ◎ |
こちらも2枚の違いを表にまとめますとこんな感じです。
順番に解説していきますとドライブにおいては回転量の最大値でいえば05ハードの方が上です。硬い分強打した時の威力も出しやすいです。
スピードも05ハードの方が上ですがドライブの安定感といったところでは05の方が安定してボールを打つことができます。05ハードは硬い分しっかりインパクトができなかったり中途半端なスイングになってしまうと安定感は05に劣ります。
台上処理、サービスレシーブにおいてはそこまで大きな違いはありませんがチキータなど攻撃的なレシーブは05ハードの方が威力は出しやすいです。逆にストップやツッツキなどは05の方がコントロールしやすいです。
最後にブロック、カウンターですがカウンターにおいては05ハードの方が硬い分相手の回転量に打ち負けずにカウンターすることができます。
2枚ともカウンターはやりやすいですがどちらかといえば05ハードの方がやりやすいです。
どんな選手におすすめ?
ここまで紹介した比較をもとにどんな選手におすすめできるかといいますと
- ドライブの威力が欲しい、相手の回転に打ち負けないラバーを求めている選手→05ハード
- ドライブも威力も安定感も欲しい選手、何でもやりやすいラバーを求めている選手→05
といったような感じで選んでもらえればと思います。
どちらのラバーも使いやすいですが安定なら05、05に少し尖った性能が欲しいなら05ハードといった感じです。
まとめ
今回はバタフライのテナジー05とテナジー05ハードの違いについて解説しました。
大人気ラバーテナジーということだけあって性能面ではかなり高いものがあります。その中でも2枚の違いを理解してラバー選びの参考にしていただければと思います。