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いまさら聞けない⁉Tリーグのルールまとめ

2021年2月18日



2018年に始まったTリーグも早4年目に突入しています。そんなTリーグですが他の団体戦と違い特殊なルールが採用されている試合でもあります。


そこで今回はいまさら聞けないTリーグのルールについておさらいしたいと思います。


Tリーグの視聴方法や配信サービスについての記事はこちらから

Tリーグの試合方式・ルール

基本は4マッチ(3シングルス1ダブルス)



基本ルールとしては3シングルス1ダブルスのゲームマッチです。ただし2-2なった場合はビクトリーマッチとなり1ゲームマッチのシングルスの試合になります。


流れとしては

  1. ダブルス(3ゲームマッチ)
  2. シングルス(5ゲームマッチ)
  3. シングルス(5ゲームマッチ)
  4. シングルス(5ゲームマッチ)
  5. ビクトリーマッチ(1ゲームマッチ、2-2になった場合)


となっています。その中でもいくつかルールがあります。


まず1~4までの試合はデュースなしの11点マッチです。但し最終ゲームは6-6からデュース有のゲームになっています。


第4マッチまでの試合は事前に確定しメンバー表を交換します。ただしビクトリーマッチについては出場者はその場で決めます。


第2マッチと第3マッチの間にはハーフタイムというものがあり各チームが工夫を凝らしたイベントが開かれます。(リモートマッチについては実施なし)


試合は必ず第4マッチまで実施します。ですのでビクトリーマッチなしでも必ず4-0、3-1などになるということです。


1試合には必ず4人以上の選手が出場しなければならず1人の選手は最大2試合まで出場することができます。ベンチに入れる人数は出場選手4~6人、監督1名、コーチ1名、最大8名です。


ただしシングルスは1試合しか出ることができません。(ビクトリーマッチは除く。)ですので2試合出れるのはダブルス・シングルスのパターンかシングルス・シングルス(ビクトリーマッチ)の2パターンになります。


ただし1人の選手がビクトリーマッチを除く試合で2試合連続で出場することはできません。ですので1試合目ダブルスに出た場合シングルスで出れるのは3試合目か4試合目ということになります。


試合の流れを簡潔にまとめますと



このような流れになります。これまでにない試合形式なので白熱した試合展開になりやすいです。


年間順位は勝ち点の合計で決定



リーグ戦の年間順位は勝ち点の合計で決定します。点数の付け方は勝ち点の合計によって決まり

マッチカウント獲得点数
4-04
3-13
3-2(延長勝ち)3
2-3(延長負け)1
1-30
0-40


このような形になります。最終的に勝ち点の一番多いチームが年間王者となります。プレーオフ(ファイナル)はリーグ1位2位のチームが試合を行い勝者が優勝です。


勝ち点が同点となった場合は

  1. 総得失マッチ数
  2. 総得失ゲーム数
  3. 総得失ポイント差
  4. 当該チーム同士の対戦成績
  5. 抽選


この順で決めていきます。

ボールはマルチボールシステム



Tリーグの試合中はボールはマルチボールシステムを採用しています。マルチボールシステムとは海外の試合などでよく採用されているシステムです。


試合前に各チームが20球ずつボールを選球し試合中全マッチでそのボールを使用します。試合中はボールパーソンがボールを回収し副審がボールを出します。


20秒バイオレーション



20秒バイオレーションとはテニスのタイムバイオレーションのようなものでサーバーは前のプレーについて主審がコールしてから20秒以内にサービスを出さなければいけません。


違反した場合は1回目は警告、2回目以降はレシーバーの得点となります。


選手のランクと出場レギュレーション



Tリーグの特徴の一つとして選手のランク付けがあります。ハイレベルな試合を提供する為に選手のランク付け&出場ルールが設けられています。


ランクはS、AAA、AA、Aの4種類がありSランクが一番上です。


Sランク選手の規定は

  • WR20位以内
  • オリンピック、世界選手権シングルスベスト8以内(直近4シーズン以内)
  • オリンピック、世界選手権団体優勝(直近4シーズン以内)
  • ワールドツアー(グランドファイナル、T2ダイヤモンド、ワールドツアープラチナ)で優勝(直近2シーズン以内)
  • 全日本選手権ベスト4以上(直近2シーズン以内)


AAAランクの選手の規定は

  • WR40位以内(直近2シーズン以内)
  • オリンピック、世界選手権シングルスベスト16以内(直近4シーズン以内)
  • Tリーグ前シーズンでシングルスでAAAランクの選手に3勝以上、個人成績13勝以上
  • ワールドツアー(レギュラー)で優勝(直近2シーズン以内)
  • 全日本選手権ベスト8以内(直近2シーズン以内)


AAランク選手の規定は

  • WR60位以内
  • 全日本選手権ベスト16以内
  • Tリーグ前シーズンにおいて個人成績5ポイント以上


Aランク選手の規定は

AAランクの選手と戦って2~3回やって1回勝てるレベル。明確な規定はないがAAランクに相当するレベル。


となっています。ここでいう個人成績とはシングルス1勝=1ポイント、ダブルス1勝=0.5ポイントとカウントします。


国内トップ選手から世界を代表するトップ選手まで様々な選手の試合を観れるのもTリーグの魅力となっています。

まとめ



今回はいまさら聞けないTリーグのルールについて解説しました。これまでにない試合形式で普段卓球を観ない様な方でも楽しんでもらえるような内容になっています。


これからの卓球界を変えるであろうTリーグ。今後卓球界のスタンダードになるかと思いますのでチェックしてみて下さい。


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