今回はニッタクの看板ラバーでもあるファスタークG1をレビューしたいと思います。ファスタークG1はニッタクの契約選手なども多数使用しているラバーで伊藤美誠選手がフォア面に使用しているラバーとして有名です。
発売から10年以上経っているのにも関わらず未だ人気の衰えないロングセラーのラバーになっています。
トップ選手から比較的初中級者にも人気のあるラバーですが何がそこまで人気なのか?詳しくレビューしていきたいと思います。
商品概要
ニッタクHPより引用
スピンドライブ重視!
シートでグリップして弧を描く、強烈なスピン!
どんな位置からでも打ち抜ける威力、強いドライブに打ち負けない強靭さが魅力!
その実力は世界のトップが証明し続ける!
ファスタークとは?
Fast(速さ)とArc(弧)を描くボール軌道を開発コンセプトとした、トップ選手が勝つために選ぶギアです。
テンションスピンシート
グリップ感覚に優れたゴム成分と粒形状で、抜群の威力を実現した「テンションスピンシート」。
硬く粒が詰まったシートは打ち合いで押し負けず、ボールにパワーが伝わります。
ストロングスポンジ
ハードな打球感でありながらボールをしっかり捉えて押し出し、ボールに更なる威力を生み出すスポンジです。
スポンジ硬度は47.5度、ラバーの厚さは中、厚、特厚、MAXの3種類になっています。
価格は定価7480円となっています。
スポンジの気泡は気泡が荒い系のスポンジというよりは詰まっている系のスポンジになっています。
ラバーの重さは特厚で45gでした。最近のドイツ系(V15やラクザ)は50gが平均なので比較的軽い部類のラバーに入ると思います。大体テナジー05と同じぐらいの重量だと思います。
今回はラケットが張継科ALC、フォアにファスタークG1,バックにV15エキストラを貼って打ってみました。
打ってみた感想
回転性能は◎
打ってみた感想ですが第1印象はグリップ力が強い!と感じました。シートの引っかかりがとてもよくラバーにボールがしっかり噛みついている感覚があります。
スポンジ硬度は47.5度ですがそれほど扱いづらさはなく他の47度系のラバーに比べればかなり扱いやすいラバーではあります。
ドライブもシートの引っかかりがいいので安定して打てました。グリップ力が強いので弧線の高いドライブを打つことができました。
一番やりやすかったのはループ系の技術、ちょり系の技はシートのひっかかりがいいので非常にやりやすかったです。
台上処理もやりやすく特に不満点はなかったです。チキータの名手森園選手がバック面に使っているということだけあってチキータはグリップ力の良さもありやりやすかったです。
弾みとスピードは少し物足りない
回転性能においては素晴らしいラバーですが欠点を上げるなら弾みが他のドイツ系テンションに比べると弾まないといった点があります。
ですので台から下がってプレーする選手や引き合いなどの展開になると厳しい感じがありました。
ただ回転に打ち負けるようなことはないのでしっかり振り抜けば回転量のあるボールを打つことができます。
あとはスピードもテナジーや他のドイツ系に比べると物足りなかったです。ロビング打ちやカット打ちなど打ち抜きたい時にスピードがあまり出ないので苦しい展開になってしまうことがありました。
ただトップ選手でも使っている選手はパワーのあるボールを出せていますのでいい意味でも悪い意味でも使用者次第で変わるラバーなのかなと思います。
まとめ
今回はニッタクのロングセラーファスタークG1を紹介しました。まとめますと
- 全体的に使いやすく使い手を選ばないラバー
- シートの引っかかりがよくグリップ力は抜群
- スピード、弾みはテナジーや他のドイツ系に比べると微妙
スピードより回転重視の選手やクセのないラバーを使いたい選手、ドライブを安定させたい選手には非常におすすめできるラバーです。是非試してみて下さい。