シェークハンド ラケット

バタフライ インナーフォースレイヤーZLCをレビュー!人気の理由は?

2020年5月4日



今回はバタフライから発売されているラケット、インナーフォースレイヤーZLCをレビューしたいと思います。


このラケットはZLカーボンを内側に入れたインナー系の特殊素材ラケットになっており、トップ選手はもちろん中級者層にも人気の高いラケットです。


私も長くこのラケットを使っており特殊素材の弾みがありながらも木材の様な打球感を持っており、球持ちがいいのが特徴です。


今回は打ってみた感想と中級者層にも人気の理由を解説したいと思います。

商品概要



・インナーフォースレイヤーZLC

・合板構成:5枚+ZLカーボン、インナーファイバー

・ブレードサイズ:157×150

・グリップ:FL、ST、AN

・ブレード厚:5.7㎜

・価格:定価23650円

・平均重量:89g


ブレードサイズなどは通常のラケットと同等のサイズです。


旧作のインナーフォースZLCはブレードサイズが158×152と大きかったので一回り小さくなっており振り抜きやすくなっています。


グリップは割と細目で手の小さい選手でも握りやすいです。


こちらがフレア。グリップは細目で握りやすいです。



こちらがストレート。フレア同様細目で厚みも厚くないので握りやすいです。どちらもグリップは丸みを帯びているので角が当たって痛いということも少ないです。


ブレードの厚みは板厚5.7㎜ということで一般的な特殊素材と同じくらいの板厚です。


今回はテナジー05、80を貼って打ってみました。

打ってみた感想

万能ラケット!前でも後ろでも良し



このラケット最大の特徴はトータルのバランス力の良さ


前陣でも飛びすぎることなく振っていけますし、中陣、後陣でも飛距離が物足りないといったことがないです。


アウターのZLCだと下がった時やラリーの時は爽快なボールが打てるのですが台上や前陣での細かいプレーが飛びすぎるといったことがありました。


ですがインナーだと球持ちも良いうえ、素材の硬さで適度に弾みがあるので弾みと回転量のバランスが非常にいいです。

ドライブ



ドライブの弾道は弧線重視といった感じ。球持ちがいいのでスピード重視のドライブというよりかは、回転をしっかり掛けてドライブを打った方が打ちやすい。


球持ちがいいのでループドライブはやりやすいです。


下回転打ち、カット打ちなどもボールが上に上がるのでやりやすい印象。しっかりインパクトできれば威力も出るが中途半端なスイングだと威力はイマイチ。

台上処理



球持ちがいいこともありツッツキ、ストップ、チキータなどオールマイティにやりやすいです。


ただ強フリックは前に飛び出す感覚があまりないので練習が必要かなと感じました。

サーブ、レシーブ



サーブレシーブも比較的やりやすいです。ただ少々飛び出しが強めですのでサーブは意識しないと長く出てしまいがちなので注意です。

ブロック、カウンター



ブロックはコントロールが難しいところがあるので少々練習が必要かなと感じました。


カウンターは厚く捉えても薄く捉えても良かったです。私は厚めに当ててカウンターするタイプですが、回転に負けることなくやりやすかったです。ラバーとの相性もあるかとは思いますがボールが押し負けるような感じはなかったです。

球を持ちすぎる



球持ちがいい反面上級者クラスの選手の中では球を持ちすぎるといった声もあるそうです。


威力を出したい時や決めに行きたい時にスピードが出ないことがあるので球持ちよりボールの威力で勝負という選手はアウターのラケットの方がいいと思います。

価格が高い



とても良いラケットですが定価が23650円と高めのラケットです。


同じインナーラケットのアポロニアZLCよりは少し安いですがバタフライの中でも高価なラケットの部類に入るラケットです。

まとめ

トータルバランスが素晴らしいラケット



まとめますと全ての技術がやりやすくオールマイティに使いやすいラケットです。


木材の球持ちとカーボンの弾み、両方を持ち合わせたラケットですので特殊素材が苦手な選手でも使えるラケットだと思います。


価格は高いですが高い分の価値はあるので参考にしてみて下さい。

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