「帰化選手」
卓球界だけに限らずスポーツ界でよく聞くこの言葉、聞いたことはあるけどくわしく分からない、どういった条件で帰化選手になれるのか分からない方は多いと思います。
日本でも海外から帰化する選手はいますし逆に海外に帰化する選手もいます。
そこで今回は帰化選手とは、卓球で帰化選手になるにはどういった条件があるのかについて解説していきたいと思います。
【基礎知識】帰化選手とは?
Wikipediaより引用
帰化選手(きかせんしゅ)とは、自身の持つ国籍を別の国籍に変える帰化を行ったスポーツ選手のこと。重国籍者(複数国籍保持者)が認められる国家においてそれまで活動してきた国とは別の国籍の下で活動する選手もこれに含まれる場合がある(移住先の国籍を取得してその国の代表選手となる、など)。
簡単に説明しますと自分の持つ国籍の国とは違う国に国籍を移すことです。芸能人ですとお笑い芸人の猫ひろしさんがカンボジア国籍を取得したことで有名ですね。
卓球界でも張本智和選手は両親が中国人ですので小学4年生の時に日本に帰化しています。(ちなみに帰化する前は張(チャン)智和でした。)
帰化選手になる条件
帰化選手になる条件ですが国ごとによって異なりますので今回は日本国籍を取得する場合の条件を紹介します。
条件としては6つありまして
- 引き続き5年以上日本に住所を有すること
- 年齢が20歳以上であり、かつ本国の法律によっても成人の年齢に達していること
- 素行が善良であること
- 日本で生計維持できる能力があること
- 帰化した場合、それまでの国籍を喪失すること。(重国籍の防止)
- 憲法を遵守すること。
これに加え必要最低限の読み書きや言語能力も求められるそうです。
この条件だけですと20歳未満は日本国籍を取得できないように見えますがどちらかの両親の帰化が許可されればその子も日本国民になれます。
上記はすべての帰化の条件ですが卓球の場合はこれに加えとても厳しい条件が2019年に追加されてます。
帰化した場合7年間はワールドツアーを除く、世界イベントや大陸イベント、国際チームイベント、オリンピックに出場できないといったルールです。ですので帰化してすぐに試合に出れるわけではなく世界選手権やオリンピックなどは7年間経たないと出場できないという厳しい縛りがあります。
日本に帰化した選手
では実際に日本に帰化した選手はどんな選手がいるのでしょうか。
- 吉田海偉
- 張一博
- 小山ちれ
- 羽佳純子
- 金沢咲希
- 新井周
- 伊関晴光
今回は有名な選手を紹介しました。どの選手も日本のトップクラスを戦ってきた選手で今も現役で試合をしている吉田海偉選手は高校生時代にインターハイシングルスで3連覇している選手です。
日本に帰化する選手の特徴として中国出身の選手であるという特徴があります。やはり中国でトップを目指すのは厳しい世界ですので卓球の強化に力を入れている国であり且つ強豪である国といいますと限られていることから日本に来る中国出身の帰化選手はとても多いです。
日本から帰化する選手
逆に日本から帰化する選手というのはとても少なく最近ではTリーグでも活躍する浜本由惟選手がオーストリア国籍を取得していたことで話題になりました。(2019年に帰化)
しかしながら2019年に制定されたルールにより7年間は世界選手権やオリンピックに出場できませんので浜本選手が出場できるのは早くても2026年の世界選手権からということになります。
海外の帰化選手
日本以外の海外で活躍する帰化選手も多いです。
- 馮天薇(シンガポール)
- 田志希(韓国)
- ハン・イン(ドイツ)
- 王越古(シンガポール)
- 武楊(ドイツ)
- ヤン・ツー(シンガポール)
- ユ・モンユ(シンガポール)
- シャン・シャオナ(シンガポール)
- チョン・サンウン(韓国)
- 何志文(スペイン)
※()内は帰化した国。
総じていえるのが中国出身であるということ。中国では国家チームに入れなくても海外で帰化することによって成功している選手も数多くいます。
まとめ
今回は帰化選手とはなにか、帰化選手になる条件、帰化した選手を紹介しました。帰化選手になることでその国で活躍し国民的スターになる選手も珍しいことではありません。
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