「YGサーブ」
卓球がメディアに頻繁に取り上げられるようになってから耳にすることが増えてきたこのワード、聞いたことはあるけどどういったサービスだか分からない、そもそもなぜYGサーブと呼ばれているのか分からない方も多いかと思います。
そこで今回はなぜYGサーブと呼ばれるようになったのかYGサービスの由来とYGサービスの出し方、コツなどを紹介していきたいと思います。
なぜYGサーブと呼ぶのか
なぜYGサーブというのかといいますとYGサーブが流行りだした1990年代頃当時YGサーブを多用している選手は若い世代の選手が多かったです。
そこでYoung(若い)Generation(世代)の頭文字を取ってYGサービスと命名されました。
現代では若い選手からベテランの選手まで幅広い選手が使用しますのでそれだけ広く普及したということですね。
YGサーブの名手
ではYGサーブが流行りだした当時どんな選手がYGサービスを使っていたのでしょうか。
まずYGサービスの名手として挙げられるのがオーストラリアのシュラガー選手。2003年世界選手権の王者でもあるシュラガーはYGサービスの名手として知られています。
そしてデンマークのメイス選手もYGサービスが上手な選手です。アテネ五輪ダブルス銅メダルの実績を持つメイス選手はロビングテクニックに目が行きがちですが実はかなりYGサービスが上手な選手です。
現在ですと張継科選手や樊振東選手などの中国選手やティモボル選手も多く使用していますし、日本選手ですと平野友樹選手や濱川明史選手がYGサーブが上手な選手として有名ですね。
YGサーブを出すメリット
YGサーブを出すメリットとしてどんなメリットがあるのでしょうか。まずメリットとして挙げられるのがYGサーブを当たり前に出すサーブになってきたとはいえ順横回転のサーブに比べて出す選手が少ないので取り慣れていない選手が多いです。
そして分かりにくい上回転と下回転も出すことができて逆横回転の巻き込みサーブやバックサーブとは違う軌道で出すことができますのでサーブのバリエーションを増やすこともできます。
しかしYGサーブは難易度が高いサービスでもあります。中々思うように回転がかからない、そもそもラケットに当たらず空振りばかり・・・なんて事も多く習得を諦めてしまった選手も多いのではないでしょうか。
ここからはYGサーブを出す際のポイントを解説したいと思います。
YGサーブを出すポイント
ではYGサーブを出す際のポイントはどんなことを注意しながら行っていけばいいのでしょうか。
一概にYGサーブといってもティモボル選手の様に肘を下げて出すやり方や中国選手の様な縦切りなどありますが今回オーソドックスなYGサーブの出し方を解説したいと思います。
まずポイントとして挙げられるのが
- 打球点は脇の下辺り
- 肘を上げて打球する
まず空振りが多い選手に挙げられるのが打球するポイントがバラバラになってしまっているということ。YGサーブのラケットの動かし方は卓球の他の動作にあまりない為どうしても空振りが多くなってしまいます。
その為打球ポイントを一定にするということを意識してみて下さい。
打球ポイントを安定させる為には体の近くで打球することが大事になってきますので脇の下辺りで打球することを意識してみて下さい。
そしてもう一つ大事になってくるのが肘を上げて打球するということ。肘が下がっていますとYGサーブを出す際の打球スペースを作ることができず上手に回転をかけることができません。
以上がYGサーブを出す際に重要になってくるポイントですがこれらのポイントはある程度YGサーブのモーションが形になっている選手向けの内容といえるでしょう。
全くYGサーブをだしたことがない選手はバックサーブの構えからフォア面で出すことから練習してみて下さい。そしてそれができるようになったら通常出すバック側からではなくフォア側に構えてサーブを出してみて下さい。フォア側から構えて出すことによって体を台に入れやすいので安定して出すことができます。
詳しくは下の動画で初心者向けの解説もありますので参考にしてみて下さい。
まとめ
今回はなぜYGサーブと呼ばれるのかYGサーブの由来、YGサーブが上手な選手、YGサーブの出し方やポイントについて解説しました。
習得するのは時間がかかりますがマスターすれば極力なサービスになるYGサーブ、今回紹介した内容を元にチャレンジしてみて下さい。