卓球をやっている人なら必ず使ったことがあると言っても過言ではない木材ラケット。
3枚合板、9枚合板、単板など様々な種類がありますが特に人気なのが5枚合板と7枚合板です。
多くの人が使っていることもあり5枚合板と7枚合板どちらがいいの?の悩む方も多いはず。
どちらの方が優れているとかはありませんがそれぞれにメリットデメリットがあります。
そこで今回はそれぞれのラケットの特徴とおすすめのラケットを紹介したいと思います。
【基礎知識】5枚合板とは?7枚合板とは?
まず基礎知識として5枚合板、7枚合板について理解しておきましょう。
〇枚合板というのはラケットの板の構成枚数です。例として5枚合板を例えますと中芯、添芯×2、上板×2となっており5枚の板でできています。この板同士をくっつけた枚数が〇枚合板ということです。
画像はVICTASの丹羽考希ウッドです。7枚合板のラケットですので真ん中が中芯、添え芯が4枚、上板が2枚という事になります。パット見板が5枚しか付いていないように見えますが上板は薄い板になっています。
合板枚数が多いと何が変わる?
ラケットは組み合わせる時縦目の板と横目の板を交互に組み合わせています。そうすることでラケットの弾みが上がって強度も増します。その分板同士をくっつけるのに接着剤が必要ですので重量が重くなってしまいます。
7枚合板に重いラケットが多いのもこれが理由であり、7枚合板より多い合板のラケットが流行らない理由も重くなってしまうということがあるからです。
5枚合板の特徴
まず5枚合板の特徴です。
特徴としては
- しなりがある
- コントロール性能の高いラケットが多い
- ボールを掴みやすい(弧線重視)
- 打球時は手に響きやすい
最大の特徴としてはラケットが薄いラケットが多い為しなりがあって回転をかけやすいというところです。
球持ちも良くコントロールもしやすい為やりづらい技術もなく初心者から上級者まで使えるラケットです。
そして重量も比較的軽いラケットが多く重すぎて振り切れないなんて事も少ないです。
5枚合板おすすめラケット
ここからはおすすめの5枚合板を紹介したいと思います。
コルベル
まず最初に紹介するのはバタフライから出ているコルベル。チキータの生みの親コルベルの名前が使われているラケットです。
5枚合板の中では重量は重めですが威力が出しやすくしなりもあるので初心者から上級者まで長く使えるラケットです。
馬林エキストラオフェンシブ
馬琳選手が北京五輪で優勝した際使用していたラケットで上板が硬い為5枚合板の中でも威力の出しやすいラケットになっています。
中国ラバーとの相性も良く7枚合板ほど弾みはいらないけど5枚合板の中でも弾むラケットの欲しい選手におすすめです。
オールラウンドエボリューション
オールラウンドエボリューションはスティガから出ているロングセラーの5枚合板になります。卓球を始めたばかりの選手でも使いやすくコントロール性能がいいながらも回転のかけやすいラケットです。
平野美宇選手が小学生時代使用していたラケットでもあり多くのトップ選手が使用していた実績のあるラケットになっています。
7枚合板の特徴
7枚合板の特徴としては
- 打球感は硬めで弾むラケットが多い
- スピードと回転のバランスが高い
- 重量が重めのラケットが多い
5枚合板より2枚多い7枚の合板で構成されているのが7枚合板です。これによってラケットの弾みが向上し打球感も硬くなります。
打球感が硬くなっても特殊素材の様にガチガチに硬いわけではなく5枚合板+αの性能といった感じです。
7枚合板おすすめラケット
SK7クラシック
最初に紹介するのはバタフライから出ているSK7クラシックです。性能としてはザ・7枚合板といったような性能で7枚合板ユーザーなら一度は使ったことがあるといっても過言ではないくらいベストセラーのラケットです。
特徴は威力を出しやすいのはもちろん台上処理などの細かいプレーもやりやすく上級者でも満足のいく性能となっています。
フォルティウスFT
ミズノから出ているフォルティウスFT、先程のSK7より板厚は薄いですが弾きながらも弧線の描きやすいラケットになっています。
ドライブもミートもやりやすくSK7ほど弾みはいらない選手にはおすすめのラケットです。
クリッパーウッド
最後に紹介するのはスティガから出てるクリッパーウッドです。7枚合板の中でも王道のラケットで世界チャンピオンが使用していたこともありますし、平野美宇選手も過去に使用していました。
ドライブとミートのバランスが良く裏裏の選手だけでなく表ソフトを貼る選手にも人気のラケットです。
価格は木材の中ではやや高めですが実績のある7枚合板を使いたい!って選手にはおすすめのラケットです。
まとめ
今回は5枚合板と7枚合板の特徴、おすすめのラケットについて紹介しました。
簡単にまとめますと5枚合板はコントロール性や回転をかける感覚を重視したい選手、7枚合板は威力重視で自分の力でしっかりボールを飛ばしたい選手向けとなっています。
どちらにもそれぞれの良さがありますので今回の記事を参考に自分に合ったラケットを探してみて下さい。