ラケット

インナーとアウターどっちがいい?それぞれの特徴を紹介

2020年10月9日



今や卓球界では主流になっている特殊素材ラケット、特殊素材のラケットでも素材が外側にくるアウターのラケット、内側に素材が入るインナーのラケットの2種類があります。


飛ばすならアウター、掴むならインナーといったイメージがありますが実際どうなのか?今回はそんなインナーとアウターの違いについて紹介したいと思います。

【基礎知識】特殊素材ラケットとは?



まず初めに特殊素材ラケットについておさらいしたいと思います。


卓球のラケットには「ラケットの85%以上が木材でなければいけない」というルールがあり、そうなってくると木材の弾みだけで弾むラケットを作ろうとすると限界がありました。


そんな悩みを解決するべく作られたのが特殊素材を入れたラケット。最初に特殊素材のラケットが発売されたのは1977年。


当初は「硬そう」「木材の打球感がなくなってしまうのでは」など敬遠されていましたが分厚く重いラケットと弾みは同じなのに重量が軽くなった性能の良さが広まり、今ではメジャーなラケットとなりました。


2009年頃までは特殊素材=アウターでしたがバタフライが2009年に発売したラケット「インナーフォース」シリーズが発売されたことにより添芯の内側に特殊素材が配置されたインナーのラケットが流行りだしました。


そして現在までアウターとインナー、この2種類が特殊素材のラケットとして発売されています。


アウターの特徴



まずはアウターの特徴から。アウターは一般的な5枚合板の構成を軸にして上板のすぐ下に特殊素材を配置したラケットで打球感は硬めのものが多いです。画像のように上板の下に配置されているラケットがアウターのラケットです。


アウターラケットはボールを打球した時に球離れが早く直線的な弾道になりやすいボールが多いです。


特徴としては

  • 特殊素材の性能が出やすい
  • 球離れが早いのでスピードが出る



代表的な素材としてバタフライのアリレートカーボンやザイロンカーボンを外側に配置したアウターラケットが人気です。


ザ・特殊素材といったラケットでトップ選手から初中級者にまで人気のラケットです。

インナーの特徴



インナーはアウターのラケットと違い特殊素材が添芯の下内側に入っています。画像のように添芯の内側に入っているのがインナーのラケットです。
先ほどのアウターとは違いに色の違う素材が中心に近い位置で入っているかと思います。


特徴としては

  • 特殊素材の性能をマイルドにして使いやすくしている
  • 球持ちが良く回転がかかる



アウターのラケットに比べると素材の性能は出にくく打球感も柔らかくザ・特殊素材といった感じではないですが木材ラケットとアウターの特殊素材ラケットの中間的な性能を持っており球持ちが良く回転のかけやすいラケットが多いです。


ですので木材ラケットを使っていてもう少し弾むラケットが欲しい選手やアウターのラケットだと弾みすぎて使いづらい、もっと球持ちが欲しいなど特殊素材が苦手な選手でも使いやすいのが特徴のラケットです。

アウターがおすすめな選手



アウターの特殊素材がおすすめな選手として

  • スピードあるボールを打ちたい選手
  • 弾むラケットが欲しい選手
  • 直線的なボールで攻撃的に攻めたい選手



基本的にはラケットが硬いということもあるので威力のあるボールを打ちたい選手やラケットでスピードを補いたい選手などにおすすめのラケットになっています。

インナーがおすすめの選手



インナーラケットをおすすめする選手としては

  • 弾むラケットもいいけど球持ちを重視したい選手
  • 台上処理など細かい技術の安定感が欲しい選手
  • 木材と特殊素材の中間的な性能のラケットを求めている選手



アウターに比べ弾みは劣りますがそれでも十分な弾みがあり、掴んで飛ばす球持ちのいいラケットでもあるのでアウターだと弾みすぎてしまう選手などにはおすすめのラケットです。

おすすめラケット



おすすめのラケットについては以前別記事にて紹介していますのでそちらを参考にしてみて下さい。

まとめ


今回はアウターとインナーどちらがいいのかについて紹介しました。簡単にまとめますとどちらが劣っている優れているといったことはなく一長一短なので自分のプレースタイルや打ち方に合ったラケット選びをするといいと思います。

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